2012年の6月9日にgallery kissa というギャラリーを浅草橋・蔵前にオープンして、今日でちょうど10周年を迎えることができました。階段しかないビル4Fで、ひっそりと、営んでいますが、何とか続けられたのは色々な作家さんに出会うことができたおかげです。
今もギャラリーで元気に育っている、上の観葉植物はギャラリーオープンの日にいただいたものです。植物を枯らすのは得意なのですが、10年経った今も元気に根付いて葉っぱを楽しませていただいています。年月を経て大きく育ってはいないですが、年中、青い葉っぱをつけているところが、皮肉ながら今のギャラリーのようです。小さな彫刻は、オープン当時我が家の家族だった、ニコちゃん、タラちゃん、イクラちゃん(右から)を彫刻家のはしもとみおさんが彫ってくださったものです。
2015年に「はじめての木彫りどうぶつ手習い帖」(雷鳥社)という彫刻家はしもとみおさんの著書の制作の手伝いをして刊行した記念に発売した月に、20cmほどだった小さなクスノキの苗をギャラリー屋上に植えたのですが、こちらはぐんぐんと成長していて、既に2m近くになっています。はしもとみおさんとは、ギャラリーをオープンした年にお客さんから教えていただいたのをきっかけにギャラリーで何度か展示をさせていただいているのですが、屋上のクスノキ以上に成長されて、はるか彼方の所で活躍されています。
作家の井上奈奈さんからお声掛けいただき、3年前から創作絵本ワークショップを始め、昨年10月に、「星に絵本を繋ぐ」(雷鳥社)という絵本作りについて井上奈奈さんがまとめた書籍を刊行する手伝いをしました。絵本の魅力もさることながら、本づくりに興味がわき、元雷鳥社で編集をされていた現在フリー編集者の谷口香織さんとの再会もあり、出版社を立ち上げることにしました。出版社名は「KISSA BOOKS」です。
ちょうど昨日のことですが、井上奈奈さんに依頼していたロゴデザインもいただき、KISSA BOOKSのロゴも完成しました。
黒猫は、今ギャラリーの看板猫としてギャラリーに居るコニちゃん、一緒に本を読んでいる少年は恥ずかしながら、少年時代の自分だそうです(少年時代はメガネっ子でした)。
KISSA BOOKSの最初の刊行物としては、彫刻家はしもとみおさんの絵本復刊(完全リニューアル)となる予定です。10月頃の発売を目指しています。詳細はもう少ししたらお知らせ出来るかと思います。そして続いて、創作絵本ワークショップで生まれた本の新刊本も予定しています。絵本の可能性を広げて、ゆくゆくは世界に向けて送り出せるような本づくりを目指していますので、ご期待を。
2022年6月9日
KISSA BOOKS
瀧本佳成